ドッグフードとキャットフードの違いは何?

ドッグフードとキャットフードはよく似ているようにも思えますよね。しかし、犬にキャットフードを与えていると重大な健康被害につながる恐れもあります。今回は、ドッグフードとキャットフードの違いについて解説していきます。

そもそも原材料に違いがある

ドッグフードとキャットフードでは、そもそも原材料に違いがあります。

ドッグフードでは肉類が多く使われているのに対し、キャットフードには魚類が多く使われる傾向があります。

犬と猫では健康維持に必要な栄養素が異なるため、それぞれに適した食事をさせないと病気や衰弱などを引き起こしてしまうかもしれません。そのため、ドッグフードとキャットフードにはそれぞれの健康管理に必要なものが含まれていることが多いのです。

また、犬と猫では中毒を起こす食べ物や消化できる食べ物も異なります。食中毒や消化不良を起こさせないためにも、日頃の食事では専用のフードを与えるのが安全です。

猫は足りない栄養素をフードで補う

猫の場合、健康維持に必要でありながら体内で作れない栄養素が犬よりも多くあります。

タウリン

猫に必要な栄養素として挙げられるのが、タウリンというアミノ酸です。

犬はタウリンを体内で合成することができますが、猫にはその機能が備わっていません。タウリンが不足すると心臓の疾患や目の障害などを引き起こしてしまう可能性が出てきます。

タンパク質

タウリンだけではなく、猫はタンパク質も犬より多めに摂取する必要があります。

犬はもともと肉食性でしたが、人間と共生していく中で雑食化が進み、タンパク質以外の栄養素の消化能力が向上しました。

一方で、猫は人間と暮らすようになっても肉食性を保ち続けています。そのため、タンパク質を犬よりも多く必要とするのです。

食事で摂取するエネルギーに占めるタンパク質の割合は、犬の場合は25%程度、猫の場合は35%程度だとされています。

脂肪

脂肪もまた、猫にとっては大切なエネルギー源です。

猫は、アラキドン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸は体内で合成することができません。これら栄養素を含むキャットフードで上手く補いたいところです。

ただし、不飽和脂肪酸の摂りすぎには要注意です。猫が不飽和脂肪酸を過剰に摂取すると、黄色脂肪症という病気にかかってしまう恐れがあります。

黄色脂肪症とは、お腹や胸の皮下脂肪が酸化して黄色くなり、炎症を起こした状態になる病気のことです。生の青魚を与えすぎることなどが原因で起こり、摂りすぎた不飽和脂肪酸が脂肪を酸化してしまうのです。

猫が奇妙な歩き方をしていたり、お腹に触られるのを嫌がったりする場合は黄色脂肪症にかかっている可能性があります。症状が悪化すると、猫の食欲が失われることもあります。

ビタミン

猫はビタミンCやビタミンKは体内で合成できますが、ビタミンA、B群、Dなどは作ることができません。

犬の場合、野菜や穀物を分解してビタミンを得るための酵素がある程度備わっていますが、猫にはそれがありません。

そのため、ビタミンがバランスよく配合されたキャットフードを与えることで補ってあげる必要があるのです。

ミネラル

ビタミンと同じように、ミネラルも適度に与えてあげなければなりません。ミネラルに含まれる、骨や歯の材料になるカルシウムは特に大切です。

ただし、不飽和脂肪酸同様にミネラルも過剰摂取には気を付ける必要があります。尿中に含まれるミネラルの量が多すぎると、結石ができる可能性が高くなります。

また、リンを過剰に摂取すると余分なリンがカルシウムと結合し、一緒に排せつされてしまいます。カルシウム不足にならないよう注意したいです。

キャットフードを犬に与えるとどうなる?

キャットフードには、犬に与えないほうがよい成分が多く含まれています。たとえば、キャットフードに含まれる塩分や脂肪分、たんぱく質はドッグフードのおよそ2倍だといわれています。

犬が塩分を摂取しすぎると、心臓や腎臓の疾患、高血圧などの症状を引き起こしてしまう恐れがあります。また、脂肪や糖分を摂りすぎることが肥満の原因になることもあります。

 

犬にはタンパク質や塩分を多く含んだ食べ物を好む傾向があり、ドッグフードよりもキャットフードのほうが食いつきが良い場合があります。

しかし、キャットフードはあくまでも猫の体質に合わせて作られているので、犬に継続的に与えることで重度の健康被害を引き起こす恐れがあるので注意が必要です。

犬と猫では嗜好や食べ方にも違いが

必要な栄養素の他にも、犬と猫では食べ方や嗜好の点にも違いがあります。

犬の食事と嗜好

犬は1日分の食事が一度にすべて入ってしまうほどの大きな胃を持っています。そのため、1日1回の食事で必要な量を摂取することが可能です。

1日1回の食事だと犬が慌てて食べてしまうことが多くなりがちです。

成犬の場合は1日分の食事を2回に分けて与えると良いです。子犬の場合、1度に食べられる量が少ないので4回ほどに分けて与えてください。

 

犬の嗜好の点については、肉類や乳製品などを好む傾向があります。これらの食べ物はアレルギーの原因にもなりやすいため、食べさせすぎないように注意する必要があるでしょう。

そして、甘みを感じられない猫とは異なり、糖質の多い食べ物も犬の好物なので肥満の原因とならないように気を付けてください。

ところで、玉ねぎやチョコレートを犬に与えてはいけないというのは有名な話ですよね。

この他にも、ブドウや香辛料、キシリトールの入ったお菓子などを犬に与えると、肝臓や腎臓に障害をもたらす恐れがあります。そのため、犬や猫に与える食べ物は注意して選ばなければならないのです。

猫の食事と嗜好

猫には与えられた食事を少しずつ分けて食べる傾向があります。腐る可能性が低いドライフードを置き餌として用意しておくなどの対策をとるとよいでしょう。

猫が好む食べ物には、魚類やかつおぶし、ノリなどがあります。

同じキャットフードばかりでは飽きてしまうことが多いため、数種類のものを用意して交代で与えていくのがおすすめです。手作りの食事を与えるときは、猫の体質に適した食材を使うように心がけましょう。

最後に

キャットフードやドッグフードは、それぞれの嗜好や体質に合うように考えて作られています。

知識も無く自分で用意した食べ物を与えて、栄養バランスを壊しては元も子もありません。

犬や猫の食事では、それぞれの専用のフードを与えるようにしてください。