ヒルズの療法食にはどんなものがある?購入のポイントは?

ヒルズといえば、ペットを飼っている人、ペットフードに関心のある人には知名度が高いメーカーです。通常のペットフード以外にも、ヒルズはさまざまな療法食を販売しています。

ペットの療法食にはどんなものがあるのでしょうか。ここでは、ペットの腎臓機能や消化機能に悩んでいる飼い主さんに向けて療法食購入のポイントについて解説します。

ヒルズの始まりは1匹の盲導犬

1930年代末、盲目の青年モーリス・フランクは、慈善団体が訓練する盲導犬の普及活動を行うため、自身の盲導犬であるジャーマン・シェパードのバディとともにアメリカ全土を巡っていました。

あるとき、モーリスはバディの異変に気づきます。このとき、バディは腎機能障害を患っていたのです。そこで、モーリスはマーク・モーリス・シニア博士の自宅を訪ねました。

このフランク青年とモーリス博士の出会いが、のちに世界規模のペットフード会社となるヒルズが誕生するきっかけとなったのです。ヒルズは1匹の盲導犬から始まったといえるでしょう。

 

バディの腎機能障害を診察したモーリス博士は、栄養療法を試みます。そして、バディに最適なドッグフードを開発しました。

このドッグフードこそ、腎機能が低下している犬のために開発された「プリスクリプション・ダイエット」の先駆けとなったものです。

 

健康を取り戻したバディとフランク青年は、再び盲導犬普及活動の旅に出ます。しかし、ここでひとつの問題が発生しました。

モーリス博士から送られてくるドッグフードの容器に耐久性がなかったため、フランク青年のもとに届いたときには容器がつぶれていることが多かったのです。

そこで、フランク青年はモーリス博士に何千個もの缶と手動の缶詰装置を送りました。

 

缶詰装置を得たモーリス博士は、その後ドックフード製造会社の立ち上げを決意します。そして、特別療法食「プリスクリプション・ダイエット」を完成させました。

このドッグフードは評判となり、猫用の「プリスクリプション・ダイエット」の販売に続き、ペットのライフステージに合わせた50種類以上のペットフード開発に受け継がれます。

 

現在、ヒルズのペットフードは世界86カ国で販売されています。ヒルズの製品が高く評価されるのは、獣医師や栄養学者がペットフード開発をバックアップしているからです。

ヒルズは動物福祉にも取り組み、アメリカ動物病院協会が最高度の基準と認定する動物病院を経営するなど、ペットの健康にさまざまな面からアプローチしています。今後も、ヒルズはペットの健康に深くかかわっていくでしょう。

数々のこだわりがヒルズを支えている

ヒルズ設立のきっかけとなった盲導犬バディとの出会いから、ヒルズは「ペットの健康には適切な栄養学が不可欠」という理念が一貫しています。

ヒルズは原材料にこだわり、厳しい品質基準を満たしたサプライヤーからのみ原材料を調達しています。また、製造規範を遵守し、清潔で衛生的な製造工程を担保しています。

製品検査も徹底しており、すべての製品に基準の栄養素が含まれているか厳格にチェックしています。

 

また、獣医師との連携を重視している点もヒルズの特徴です。ペットにとって最良の食事とは、栄養バランスを満たすだけでなく、脂肪や塩分など健康に悪影響を及ぼす成分を摂りすぎないようにすることです。

これには、普段からペットの状態を診察し、的確なアドバイスを与えられる獣医師が欠かせません。ヒルズは獣医師や動物看護師の教育にも積極的で、栄養学や内科の資格制度も設けています。

 

また、ヒルズ・グローバル・ペットニュートリションセンターにおいて、最新のテクノロジー研究も行っています。当センターは180エイカーという広大な敷地にあり、450頭以上の犬と450匹以上の猫が暮らす施設です。

広々とした清潔な居住空間、運動場、障害走コースもある恵まれた環境のなか、ペットが栄養豊富でおいしい食事を摂れるように220人以上の獣医師や栄養学者などが開発に携わっています。

たとえば、ペットのライフステージに合わせたドライフードの密度や硬さを算出したり、ペットのおならを分析することで消化状態を調べたりしています。また、ペットの好む味・匂い・食感なども研究しています。

特別療法食「腎臓ケア」について

腎臓は血液中の老廃物をろ過・排出する役割を持つとともに、体内の体液量やミネラルバランスを調整しています。腎臓機能が低下すれば機能を回復させることは困難なため、栄養療法が効果的といわれています。

ヒルズの腎臓ケア特別療法食には、犬用が4種類、猫用が5種類用意されています。

 

すべての製品に共通しているのは、リンの調整と低ナトリウムを実現していること、良質なたんぱく質と高レベルのオメガ-3脂肪酸およびL-カルニチンが配合されていることです。

これにより、腎臓および心臓の健康をサポートしてくれます。

 

「プリスクリプション・ダイエット™(特別療法食)<犬用> k/d™ ケイディー ドライ」はドライタイプであり、保存しやすいのが特徴です。製品サイズは1kg ・3kg・7.5kgの3種類が用意されています。

 

また、ペットがとびつくような新しい食感を実現したヒルズ独自の製品「シチュー缶」は3種類販売されています。

「プリスクリプション・ダイエット™(特別療法食)<犬用> k/d™ ケイディー チキン缶詰」はチキン味で、製品サイズが370gと大きいことが特徴です。

「プリスクリプション・ダイエット™(特別療法食)<犬用> k/d™ ケイディー チキン&野菜入りシチュー缶詰」はチキンベースにニンジン・エンドウマメなどの野菜を加えています。製品サイズは156gとやや少ないため、小型犬などに与えやすいサイズといえます。

「プリスクリプション・ダイエット™(特別療法食)<犬用> k/d™ ケイディー ビーフ&野菜入りシチュー缶詰」は、ビーフと野菜を使っているのが特徴です。製品サイズ156gで販売されています。

 

猫用の腎臓ケア特別療法食は、カロリー摂取量の増加をサポートしている点と、科学的に証明されたビタミンEを含む抗酸化成分が配合されている点が特徴です。

 

「プリスクリプション・ダイエット™(特別療法食)<猫用> k/d™ ケイディー ドライ」はドライタイプの腎臓ケア用で、500g・2kg・ 4kgの3種類のサイズが用意されています。

「プリスクリプション・ダイエット™(特別療法食)<猫用> k/d™ ケイディー ツナ入り缶詰」はツナ入りのウェットタイプで、製品サイズは156gです。

「プリスクリプション・ダイエット™(特別療法食)<猫用> k/d™ ケイディー チキン缶詰」はチキン味ベースで、製品サイズは156gです。

 

シチュー缶は2種類あり、「プリスクリプション・ダイエット™(特別療法食)<猫用> k/d™ ケイディー ツナ&野菜入りシチュー缶詰」はツナに加えて、ニンジン・ホウレンソウなどの野菜が入っています。

「プリスクリプション・ダイエット™(特別療法食)<猫用> k/d™ ケイディー チキン&野菜入りシチュー缶詰」はチキン味に野菜を加えているのが特徴です。いずれも製品サイズは82gと少なめです。

特別療法食「消化ケア」について

特別療法食「消化ケア」は、急な嘔吐や下痢に悩むペットのための療法食です。高消化性の栄養素を配合することで、健康的な便通をサポートします。

また、腸内細菌の活動をサポートするプレバイオティックファイバーを配合するとともに、新成分「サイレム」を配合しているのが特徴です。サイレムは正常な腸の運動を助け、規則的な便通をサポートする成分です。

ヒルズの消化ケア特別療法食には、犬用3種類、猫用1種類の製品ラインが展開されています。

 

「プリスクリプション・ダイエット™(特別療法食)<犬用> i/d™ アイディー」は消化性が高く、食物繊維を調整しているのが特徴です。消化管の健康に役立つ栄養素が多く含まれています。

製品サイズはチキン&野菜入りシチュー缶詰が156g、チキン入り缶詰が360gです。小粒ドライタイプは1kg・3kg・7.5kgの3種類が用意されています。

「プリスクリプション・ダイエット™(特別療法食)<犬用> i/d™ アイディー ローファット」は、低脂肪で消化しやすいように配慮されています。

消化管の健康に役立つことが科学的に証明されているオメガ-3脂肪酸やショウガを配合しているのも特徴です。ドライタイプは1kg・3kg・7.5kgの3種類、缶詰タイプが360g、チキン味&野菜入りシチュー缶詰が156gで販売されています。

「プリスクリプション・ダイエット™(特別療法食)<犬用> i/d™ アイディー コンフォート」は、加水分解ミルクプロテインを含み、混合食物繊維を調整しています。

特に、小・中型犬(14kg以下)のストレス性消化器疾患がある犬に最適です。製品サイズはチキン味&野菜入りシチュー缶詰が156g、小粒ドライタイプは1kg・3kgの2種類が販売されています。

 

「プリスクリプション・ダイエット™(特別療法食)<猫用> i/d™ アイディー」は消化によいことに加え、ストルバイト尿石・シュウ酸カルシウム尿石の発生リスクを抑えるとされる成分を配合しているのが特徴です。

製品サイズはチキン&野菜入りシチュー缶詰が82g、粗挽きチキン缶詰が156g、ドライタイプは500g・2kgの2種類が販売されています。

獣医師の診断を受けて適切に!

ヒルズには、さまざまな症状に対応した療法食があります。どれも優れたペットフードですが、愛犬や愛猫に与える前に獣医師に相談する必要があります。

通販でも購入できますが、事前に獣医師のアドバイスを受けてからにしましょう。療法食は、獣医師の専門的な処方に従って与えるペットフードであることを忘れないでください。