ちょっとくらい知っておきたい<犬の食性>

犬って肉食? 雑食?
意外と知られていない正しい犬の食性。

もちろん、犬の気持ちを100%理解するのは難しく、人間ほど研究が進んでいる訳ではありません。

ここでは基本的な常識から一歩進んで犬たちのことをおさらいしましょう。

犬は雑食動物です! でも……?

よく「犬の祖先は狼だから肉食」「牙があるから肉食」といった話を耳にしませんか?
その通り。確かに狼は肉食で、犬の祖先であるとの説が最有力です。

そして犬は狼同様、ベースとしては肉食動物です。

腸の長さひとつをとっても、肉食動物同様に短く、植物の消化に向かないのは一目瞭然です。

しかし、1万年以上(一説では13万年以上とも!)の時を人間と共に暮らしてきた犬たちは、人間に合わせて消化器官を進化させ、ある程度は植物質からも栄養を摂取できるようになりました。

これが犬たちが「肉食傾向の強い雑食動物」となった背景です。

なら肉を与えよう! でも「肉」って?

私たち人間がイメージする「肉」はスーパーに並ぶトレイに入ったものかも知れませんが、狼たちの「肉」はもちろん違います。

骨も、皮も、血液も、そして「草食動物」の胃、その中身も含んだものが彼らにとっての「肉」です

狼は完全な肉食動物ですが、狩りによって草食動物を仕留めた際はまず内臓(腸、胃など)から食べ始めるそうです。

これは草食動物の内容物から消化しやすくなった植物質、肉食では不足しがちなビタミンなどを摂取するためと言われています。
(単に「一番柔らかくて食べやすいから」「1番鮮度の落ちやすい部位だから」等の諸説もあります。)

犬に生肉を与えるメリットと注意点

 

このように、完全な肉食動物でも間接的に植物質を摂取しており、肉以外はまったく食べないというわけではありません。

哺乳類の身体を健康に維持するにはさまざまな栄養素が必要なのです。とはいえ、血液や胃の内容物まで愛犬に与えるのは難しいですよね。

そこで、狼から犬へと進化を果たし「雑食」となった彼らの食性を利用したのが、穀類などを含んだドッグフードというわけですね。

肉と穀類の両方とれば安心……?

ここでまたややこしい問題があります。

犬は確かに進化を果たし、植物質の消化も可能となりました。ただし、可能と得意は違うもの。

前述の通り、犬たちの身体はほぼ肉食獣のままなのです。

詳しく説明するとやや複雑になりますが、植物質(でんぷんなどの炭水化物)もある程度消化はできるものの身体への負担が大きく、大腸炎や痙攣などのリスクを孕んでいます

つまり、基本的には肉食で、一部の栄養素を消化しやすい植物質で補うような食事が望ましいといえるでしょう。

犬の食性のまとめ!

  • 基本的には肉食だけど多少は穀類などの植物質も消化できる
  • 狼の時に草食獣の胃袋から摂取していた栄養素を植物質で代用している
  • 植物質の消化には負担がかかるため、栄養素さえ補えるなら肉食が理想
  • 植物質を摂る場合は消化しやすいものを

以上、参考になると幸いです。
よいペットライフを!