意外と知らないドッグフードの切り替え

犬の健康には、毎日の食事に気を配ることがなによりも大切です。
そして、ドッグフードを与える上で避けて通れないのがドッグフードの切り替え

子犬から成犬、シニア犬へのライフステージごとやダイエット、病気の予防、または治療のためにドッグフードを切り替えなければならないタイミングはやってきます。

たとえ与えているのが健康に配慮された良質なドッグフードでも、切り替えがうまくいかないと身体に馴染まなかったり、場合によっては体調を崩してしまうことも。

ここでは意外と知られていないドッグフードの正しい与え方、切り替え方についてご紹介していきます。

どうやってドッグフードの切り替える?

ドッグフードを切り替える際は、今までのドッグフードに新しいドッグフードを5%ほど混ぜて与え、1週間から10日ほどかけて割合を増やしていく方法がオススメです。

いつも自分の前にいる元気なワンちゃん、ドッグフードは大体同じ種類のものを食べているかと思います。

同じドッグフードを摂取することによって、犬の腸に住んでいる善玉菌、悪玉菌など数百兆もの細菌たちのグループ「腸内フローラ(腸内細菌叢)」は安定し、健康な状態を維持しているんですね。

ここで急にドッグフードを切り替えてしまうと、腸内フローラが腸内環境の変化についていけず、特に子犬やお腹の弱い犬は嘔吐や下痢、便秘などを起こしたり、食べなくなってしまうことも。

ドッグフードの切り替えに重要なのは、腸内フローラのバランスを保ち、消化管内の酵素の分泌に負担をかけないことです。

はじめは慣れないドッグフードを警戒することもあるため、食い付きが悪くても焦らずに様子をみてあげてください。

アレルギーなどの体質によって新しいドッグフードが合わなかった場合は、すぐに切り替えを中止して動物病院に相談しましょう。

子犬用から成犬用への切り替え

子犬用のドッグフードは成長期に合わせて、成犬用ドッグフードよりもタンパク質、脂肪、カロリー量などが高い比率で作られています。

成長期を過ぎても与え続けていると栄養過多で肥満になってしまう恐れがあるため、適切なタイミングでの切り替えが必要です。

ただ、子犬用から成犬用ドッグフードへ切り替えるタイミングは犬種によっても異なります。子犬の体重が大きく増えなくなり、成犬の大きさに近づいてきたら1週間から10日ほどかけて子犬用から成犬用ドッグフードへ切り替えましょう。

避妊、去勢が済んでいる場合は身体の代謝が変わるため、一般的な切り替えの時期よりもやや早める場合もあります。

切り替え時期の目安

ライフステージ 切り替え時期の目安
超小型犬(成犬時の体重 1~5㎏) 生後8カ月頃
小型犬(成犬時の体重 5~10㎏) 生後12カ月頃
中型犬(成犬時の体重 10~25㎏) 生後12~18カ月頃
大型犬(成犬時の体重 25~45㎏) 生後18-24カ月頃
超大型犬(成犬時の体重 45㎏以上) 生後24カ月頃

また、新しくお家にやってきた子犬は環境の変わるストレスもあるため、しばらくはもともと食べていたドッグフードを与えて、環境に慣れてきてから切り替えるようにしてあげてくださいね。

成犬からシニア犬

成犬用からシニア犬用へ切り換えるタイミングは個体差、生活環境、健康状態によって大きく異なり、子犬用から成犬用への切り替え以上に見極めが難しくなります。

シニア犬用のドッグフードと成犬用のドッグフードの大きな違いは、主に「低脂肪」。運動量が減って少し太ってきたと感じたら切り替えを検討してあげてください。

切り替え時期の目安

ライフステージ 切り替え時期の目安
超小型犬(成犬時の体重 1~5㎏) 10歳頃
小型犬(成犬時の体重 5~10㎏) 8歳頃
中型犬(成犬時の体重 10~25㎏) 8歳頃
大型犬(成犬時の体重 25~45㎏) 6歳頃
超大型犬(成犬時の体重 45㎏以上) 6歳頃

ドッグフードを与える回数は年齢に応じて決める!

成犬にもなると、一度に一日分の食事を摂ることも可能ですが、そうすると人間と同じく間食が増えがち。

また、一度にたくさん食べてしまうと胃に負担がかかるばかりか、胃の消化に体内の酸が一斉に使われることで体内のpH値がアルカリ性に偏ってしまい、ストルバイト結石病などのリスクを高めることになります。

一日の食事は何度かに分けて調整してあげましょう。

子犬

口や歯、胃の大きさが限られていて消化機能も未熟なため、一度に多くの量を食べることができません。

生後6カ月頃までは、一日の食事は3~4回に分けてあげましょう。

成犬

消化機能が発達し、一度に一日分の食事を食べ切ることができるようになります

ただし、一度にまとめて食べてしまうと身体への負担が大きくなってしまうため、2回に分けて与えることがおすすめです。

シニア犬

高齢になると運動量が低下し、食事量も減少します。一日に3~4回に分けて、食べやすく、消化しやすくしてあげるのがオススメです。

シニア期でも7歳~9歳、10歳~13歳、15歳以上というのを目安にドッグフードの切り替えをしてあげるとよいでしょう。

ドッグフードの与え方、いかがでしたか?

わたしたち人間は動物の中でも食への好奇心がずば抜けて旺盛で、無茶を繰り返すうちに他の追随を許さない鉄の胃袋を手にしたそうです。

そのため、「自分は大丈夫だから」と同じように考えてしまい、知らず知らずのうちに愛犬に無理をさせてしまっていることも。

自分本位にならないよう愛犬の体調を考え、できるだけ身体へのストレスや負担を減らしてあげられるよう心がけましょう。